新型コロナウイルスの世界的流行が始まって以降、製造現場では遠隔でも監視・管理できる運営体制やより少ない人数で効率的に稼働できる仕組みづくりへの関心が高まり、IoTを活用した新しい製造・生産体制の構築が進められている。
一方で、スマートファクトリーへのサイバー攻撃により、生産停止に追い込まれる工場などがニュースに取り沙汰される機会も増えつつある、企業として、製造の効率化とセキュリティ対策のバランスはどう取るべきなのか。
これまで、一部の大手企業でのみ先行して導入されてきたスマートファクトリーだが、実際に導入するにあたり、どのような効果が得られるのか、具体的なステップや課題、情報漏洩などの安全対策について先駆者を招いて議論していく。
花見 英樹 氏
株式会社 日立製作所
制御プラットフォーム統括本部
大みか事業所 統括本部長
世界経済フォーラム(WEF)より日本企業として初めて、第4次産業革命をリードする世界で先進的な工場Lighthouseに選出された「日立製作所 大みか事業所」。
工場や社会インフラのDX化でセキュリティリスクが急増している昨今、システム、組織、運用の観点で各種セキュリティ施策に取り組んでいる。
工場のDX化に向けたセキュリティの新たな潮流として現状をどうとらえいま何をすべきか、レジリエンス強化の道筋を紹介する。
新 誠一 氏
電気通信大学 名誉教授
株式会社アイシン 社外取締役
花見 英樹 氏
株式会社 日立製作所
制御プラットフォーム統括本部
大みか事業所 統括本部長
三島 一孝 氏
アイティメディア株式会社
プロフェッショナル・メディア事業本部 MONOist 編集長
西澤 伸樹
フォーティネットジャパン株式会社
副社長 兼 マーケティング本部・本部長
佐々木 弘志
フォーティネットジャパン株式会社
OT ビジネス開発部 部長
スマート工場化などで工場内でデジタル技術の活用が広がる一方で、サイバーセキュリティ対策は後れを取っている。
さまざまなサイバー攻撃が広がる中で、工場でもセキュリティ対策が必要だという認識は広がっているにもかかわらず、なぜセキュリティ対策は一向に進まないのだろうか。
OTそのものの難しさとそれを乗り越える考え方について元制御システムセキュリティセンター理事長で、電気通信大学 名誉教授の新氏と、世界でも認められたスマート工場である日立製作所 大みか事業所の所長である花見氏、フォーティネットジャパン西澤氏、佐々木氏に現実的な対策について、問題点を掘り下げていただく。
モデレーターはアイティメディアMONOist編集長の三島氏が務める。
新 誠一 氏
電気通信大学 名誉教授
株式会社アイシン 社外取締役
DX(デジタルトランスフォーメーション)が叫ばれ、あらゆるインフラ現場にIT(情報技術)が浸透する動きが加速する中、同時にサイバー攻撃のリスクもかつてないほど高まっている。企業の業績や人々の生活を守るさまざまな制御システムは、従来のITセキュリティとは異なる特性を持ち、独自のノウハウが必要となる。
この中で、どのように工場や重要インフラを守っていくべきなのだろうか。重要インフラの制御システムセキュリティ確保を目的に2012年に設立された制御システムセキュリティセンター(CSSC)で2021年3月まで理事長を務めた電気通信大学名誉教授の新誠一氏に、制御システムセキュリティの最前線と重視すべき考え方についえ語っていただく。
※セッション時間や内容は変更になる場合がございます。